「まっすぐな男」ＶＳ「曲げられない女」

1月クールの新ドラマのタイトルである。テレビは時代を映す鏡という
言葉があったが、そのメッセージ性を軽めに考えてみた。

「まっすぐな男」は先が見えない時代だからこそ、
自分が正しいと思う気持ちにまっすぐに生きていきたい男の話。

今は結構不器用でコミュニケーションが苦手な若者が増えているといわれるが、
彼らがチャラチャラしているとか、とらえどころがないとか言われていても、
それが自分に正直に生きていることの結果なのであれば、
「何も考えていない」とか「芯が通っていない」などと断じることは出来ない。
「先が見える時代」なんて今までもなかったし、これからもないであろう。
周りに揺すられて、徐々に幹が太くなって行くのが人間の生き様であると
すれば、「真っ直ぐ・高く」なることだけが目標ではないであろう。

「曲げられない女」は正義感の「まっすぐ」よりも、
降りかかった火の粉には果敢に立ち向かう、
自分を曲げたくても曲げられない女性を描いた話。

自分の信念として、納得出来ないことは妥協しない。ということは
人間関係において「角が立つ」ということなのだが、現実にはそれで
社会生活を円満に過ごしていくことは、限りなく難しいことなのでは？
と思ってしまう。

2本のドラマとも 人としての生き方や信念を持ち、周りに流されずに
生きていく ということでは共通しているように思うが、現実生活では
異端児扱いされる危険性があると思う。

ちなみに視聴率はご覧のような結果で菅野ちゃん勝利！
菅野美穂主演ＮＴＶ「曲げられない女」 2/3（水）22時：13.3%
佐藤隆太主演フジ 「まっすぐな男」　　 2/2（火）22時：7.8%

（2月9日版 朝日新聞「はてなＴＶ」より引用転載）

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